ACLEAN(アクリーン)会計事務所は、「会計の力で経営をリーンに」をミッションとする会計事務所です。
最年少での事務所立ち上げを行ったACLEAN会計事務所 代表公認会計士・税理士の辻に、どのような問題意識や思いを持って創業に至ったのか聞きました。
代表プロフィール
辻哲弥 代表公認会計士・税理士
辻 哲弥(つじ てつや)
ACLEAN(アクリーン)会計事務所 代表公認会計士・税理士。1998年愛知県一宮市生まれ。2017年愛知県立一宮高等学校卒業後、2018年公認会計士試験受験。2019年有限責任監査法人トーマツに同年最年少で入社し、製造業・建設業・不動産業・銀行・運送業・製薬業・IT・官公庁等、幅広い業種で延べ20社以上の監査業務に従事。2022年同法人を退社後、慶應義塾大学大学院法務研究科に入学。大学院で法律を勉強する傍ら、会計事務所にて税務を学ぶ。同年8月公認会計士登録(登録番号:42636)。同年9月税理士登録(登録番号:149486)、ACLEAN会計事務所設立、再生可能エネルギー電力会社のCFO就任。
日本経済を支える中小企業の財政状態を「筋肉質」に
──異例の若さで税理士業界に飛び込んだのには、どんな問題意識があったのでしょうか。
辻:近年、20代・30代など若い世代でも、フリーランスなどの働き方の多様化をきっかけに、自ら起業する人が増えています。しかし、そうした経営者が企業の財務管理をお任せする「税理士」の高齢化は深刻で、若い経営者からは相談しにくく財務管理の最適化が難しくなってしまっている場合が多いです。
具体的には、従来型の会計事務所は無理な節税に走らせがちという問題があります。節税策は基本的にキャッシュアウトを伴うものが多いので、節税のために黒字倒産なんてこともざらにあります。事実、年間の倒産件数のうち46.8%もの企業が黒字倒産しています(調査 : 東京商工リサーチ)。
──赤字倒産と黒字倒産の割合がほとんど同じなんですね!せっかく税理士「先生」がついているのにもかかわらず、なぜ資金繰りが悪くなってしまうのでしょうか?
辻:黒字倒産の原因として、筆頭にあげられるのがやはり無理な節税です。税理士は経営者から節税策の提案を求められることが多いので、求められるがままにお教えするものの、いざ大金が必要になった時の資金繰りまで考えて伝えられている場合はあまり多くないんですね。節税は本来キャッシュを守るために行うものであるにもかかわらず、節税でキャッシュを使いすぎて倒産してしまうなんて本末転倒ですよね(笑)
私はそうした不健全な財政状態で倒産してしまう中小企業の存在に問題意識をもち、日本の経済を支える中小企業の財政状態を「筋肉質」にし、健全に存続・成長してほしいと考えました。2020年度の税理士登録者数に占める公認会計士の割合はわずか13.16%(調査:日本税理士会連合会)で、9割近くの税理士は大企業の「完成された」「あるべき」財政状態を監査業務を通じて見る経験をしてきていないんですね。
私は大手監査法人にてさまざまな業種で20社以上の監査業務に従事し、あるべき財政状態を見てきました。その経験を生かして、財政状態の健全化ひいては企業の中長期的な発展に寄与したいと考えています。
──公認会計士としての経験が税理士としての差別化要因になっているんですね。
辻:はい。また、税理士の若くて優秀ななり手が少なくなっている現状も、逆に自分がやってやろうと思う後押しになりました。近年魅力的な職業が増えており、AIに仕事を奪われるとも言われている税理士になるために、合格まで何年もかかる難関試験を受けようと考える人は少ないんですね。
若い経営者はどんどん生まれてくるのに若い税理士はなり手が少ない、そのギャップを自分が相談しやすい税理士になることで埋めることができ、ニーズを総取りできるのではないかと考えました。
財務周りの重要な意思決定を自分でできる経営者を育成
──若い経営者だとやはりお金がない、できるだけ安く済ませたいという部分でいわゆる格安税理士と呼ばれるような業者に依頼することも多いですよね。そこにはどんな問題があるのでしょうか。
辻:いわゆる格安税理士というのは、領収書や経費データを送るとそのまま申告まで完了させてくれるスタイルの税理士ですね。税理士側の視点で言い換えると、格安料金でもやっていけるように通常より多くの顧客を抱えて処理しなくてはならないので、一人一人の経営者とコミュニケーションに時間を割く余裕はありません。ただ最低限毎年の決算を締めるだけならこうした業者にお願いしてもいいでしょう。
しかし、疑問点が生じた時、格安税理士だとコミュニケーションをとって解決することができません。本当に経営者として経営判断をしていくのであれば、財務周りも自分で理解すべきですよね。そのために我々税理士という「先生」がいるのだから、きちんと疑問を一つずつ解消して財務管理の面でも経営者としてステップアップしていくべきじゃありませんか?
格安税理士に依頼していると、判断の難しい経費の領収書は送らないで済ませたり、節税もよくわからないまま高い税金を払ったりと、学びから逃げてしまうことになりがちです。
財務管理に関する学びの蓄積を怠れば、重要な意思決定を迫られたときにも自分で判断することができなくなります。その時になって専門家に頼っても、もらった助言に対して意見し議論できるだけの知識もなく、ただ専門家に言われるがままになってしまいます。しかし、それって本当にオーナー経営者と言えますか?起業当初思い描いていた理想とかけ離れていませんか…?
安心の料金設定
──日頃から顧問として税理士についてもらうメリットがわかりました。
ところで、「稼ぐ」観点で言えば辻さんも料金を下げることで多くの顧客を得ようとする戦略を採ることもできたと思いますが、なぜそうしなかったのでしょうか?
辻:格安税理士がサービスの価格を下げるのは、戦略的な側面はもちろんですが、クライアントからの疑問に一つ一つ対応していくのが面倒・やっていける自信がないなどの理由がある場合もあります。実際、格安税理士のサービス内容に満足できず弊社に乗り換えてきたクライアントもいるんですよね。私としては、ただの申告作業係ではなく、共に成長する経営者同士として、一緒に歩んでいかせてもらえればと思っています。
──従来の「財務周りのことは税理士先生に任せきり」というスタイルではなく、「経営者自身が財務周りをきちんと理解し、より良い経営判断ができるようにするためのパートナー」を目指しているということですね。確かに、今の時代に合っていそうだと思います。
しかし、そこまでしてくれる事務所だと、やはり料金がお高くなってしまうのではないでしょうか?
辻:それが全くそうでもないんです。ご自身である程度相場感を調べていただいたらわかると思いますが、およそ相場平均かむしろそれより安いぐらいの価格に設定しています。しかも弊社では、顧問のクライアントさんに財務コンサルのみならず、営業コンサル(✳︎1)や健康コンサル(✳︎2)、弊社主催の交流会、勉強会への無料招待も予定しております。これらは、全て顧問料に含まれております。
お得な価格設定を謳う事務所の中には、実際に問い合わせてみると多くのオプションの追加が必要で、結局全然安くないということもあります。その点、弊社では明瞭に記載した料金表を掲載しているので、ぜひご参照ください。
(✳︎1)代表の辻は、会計事務所の他にも営業代行の会社を経営しております。
(✳︎2)代表の辻は、美ボディコンテストでの優勝経験があり、健康的な体づくりに精通しております。
ACLEAN会計事務所 料金表 抜粋(上記は目安であり状況に応じて前後する場合がございます)
ACLEAN会計事務所は、一歩踏み出す人の味方であります
──若い税理士にお願いするからこそのメリットは何だと考えていますか?
辻:わからないことを素直に尋ねるって、意外と難しいですよね。特に相手が年長者だと萎縮してしまいがちだったりとか、立派に見える税理士に対して恥をかくまいと予習しすぎてしまう人も結構多いです。税理士に聞いてくれればチャットひとつですぐに答えられる内容を、どこが重要な論点なのかもよくわからずに自分で調べる時間ってすごく無駄じゃないですか?
そんな回り道しないで、気軽にチャットで何でも聞いてくれればいいと思います。わからないことがあっても何も恥ずかしいことなんてないですし、若い私を良い意味で舐めてかかって、サクッと何でも聞ける相手と思ってもらえると嬉しいです。会計の話以外でも結構話しやすい方だと思うので、本当に気軽に何でも相談してほしいです。
──ACLEAN会計事務所の目標は何ですか?
辻:ACLEAN会計事務所は売上日本一の会計事務所を目指しています。やるからには覚悟持って1位を狙いに行きます。現在業界トップの“辻・本郷税理士法人”は国内シェア0.6%を占めているので(意外と少ない!)、我々はシェア1%を目指し、結果にこだわって勝ちに行きたいと思います。
そんな中で自分の思いをあげるならば、「一歩踏み出す人の味方でありたい」ということですね。近年は多少マシになってきたものの、若くして起業する人はやはり世間一般からは異端児・変人扱いをされることが多いですよね。
私自身も進学校から大学を蹴って高卒で会計士試験を受験したので、色々と言われてきました。ですから、そういう人たちの気持ちはわかるつもりです。そんな人たちを会計税務だけでなく、クライアントやメンバー同士の様々な繋がりを作ったりと、メンタル面等でもサポートできる事務所でありたいと思っています。
──ありがとうございました。頑張りましょう。